ドンキホーテの社長である大原孝治氏のプロフィール
大原孝治氏のプロフィールには、肩書きとして代表取締役が書かれています。そのため役員室で過ごす時間が長いと思われがちですが、実は現場に出ていることが少なくありません。刑事が事件を解決するために現場100回通うという言葉がありますが、商人である小売業に携わるものも現場に出ることが必要だと考えているからです。品物を販売するということは想像以上に難しく、定番商品であっても季節や天気など外的な要因によって売り上げの増減が変わってきます。しかもお客様というのは神様のようにありがたい存在であるという一方で、興味のないものに関しては目を向けることすらない現実があります。
大原孝治のプロフィールには代表取締役と書いていますが入社してから現場で経験を積んできたため、想像もしていないハプニングに何度も出くわしたことがあります。世間で話題になっていて、多くのお客様から在庫はあるかという問合せが殺到したことがありました。その時にお客様をがっかりさせたくないという気持ちで、メーカーの倉庫まで訪れて自社トラックに積み込み、商品を店頭に並べたことがありました。しかしブームはあっけなく過ぎ去ってしまい、倉庫に積まれた在庫はほこりをかぶって最後は廃棄処分にしなければならないこともあったからです。その時に世間の評判や一部の問合せにだけ気を取られて、現場ではすでに流行が過ぎ去っているということがわかっていたのに耳を傾けなかったという酸っぱい思い出があります。だからこそ会社のトップに立った今でも現場の声を重視しています。